【平成 30 年度学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査】
【要約】
CL使用者の割合は小・中・高校生ともに学年を追う毎に増加しており、高校3年生が最も多く、特に中学3年生から高校1年にかけての増加が著しかった。
使い捨てソフトの種類は、1日使い捨てソフトが最も多く、有意に増加していた。2週間頻回交換ソフトは有意に減少していた。
定期検査は、「受けない」中・高校生が増加し、中・高校生ともに「医師の診察受けず」が有意に増加していた。
オルソの使用率が小学生で増加していた。
カラーCLによる充血・痛みで使用を中止した時の対処として、「眼科を受診しなかった」高校生が有意に増加していた。カラーCLによる合併症では、中学生は「角膜のキズ」が減少し「アレルギー性結膜炎」が増加していた。高校生は、「角膜炎・角膜潰瘍」、「角膜のキズ」、「アレルギー性結膜炎」が増加していた。
【結論】
眼科受診時やCL購入時、または学校における眼科定期健診の際に、使用時間の遵守、レンズケア、保存用ケース洗浄と定期検査、ならびに異常時の眼科受診の必要性を啓発することが重要である。
国内外からのインターネット・通信販売の有意な増加によるCL眼障害発生への注意喚起が必要である。その有意な増加の背景には、医師の診察を受け、医師の指示(CL処方せん)に基づいてCLを販売するようにと厚生労働省通知があるが、罰則がないため、CL販売業者、CL使用者ともにそれを遵守しないことがある。その通知の遵守が今後のCL販売の大きな課題である。
引用:平成30年度学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査 公益社団法人 日本眼科医会 学校保健
URL:https://www.gankaikai.or.jp/info/20191015_schoolCL.pdf
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